1980年 スズキ バイオリン 名古屋 No580 分数サイズ 3/4です。

★3/4のNo580は大変希少モデルです。

■状態　: 調整、メンテ済みのヴァイオリンですので到着後そのままご利用できます。（音あわせ、弓の毛に松脂は塗って下さい）

■本体：45年程度経過したヴィンテージですが、つい最近のバイオリンのようなとても良いコンディションを保っています。（新品では無く　使用されてきたバイオリンですので　使用上で出来る程度な僅かなダコンや傷、汚れ、駒跡はありますが　年代物の状態が良い物を探してる方にはおすすめできるコンディションです。新品が10とすれば8.5〜9位です。このコンディションは奇跡的です）

■メンテ：ドミナント弦交換（11000円程度）、デスピオツーツリー駒交換、魂柱交換、アジャスター内蔵テールピース搭載、全体一般調整、全体清掃、艶出し磨きを行いメンテナンスを行いました。

■弓：W.SEIFERT印です。ドイツ製の弓の中古で、フェルナンブーコ竿、定価12万円程度、モンゴル馬毛毛替え済み/革の張り替えを行いました。竿の状態も良好（毛替え後未使用です。）

■ケース：グラッチオーゾのカラードケース（定価14300円）未使用ケースです。展示品のため僅かながらの汚れ、シワはございますが綺麗です。　（ストラップ2本あり　リュックのように背負う事が出来ます。）

■サイズ：分数3/4　135〜145cm位の方の適合サイズです。


●総合
鈴木の580番台はスズキヴァイオリンの量産では上位機種です。1999年に製造が終了いたしました。現在でも販売されています540が現在27.5万円ほどに価格が変わっています。この580は540，550に続き580となりエターナルの一ランク下のモデルに値します。事実上国産バイオリンの分数でのトップモデルになります。（ここまでは希少性の説明です。）
バイオリンについて、この製造1980年は　鈴木の繁忙期と言われた1980年代初頭で　名器　特シリーズを製造された以降のモデルです。もちろん国内工場で作っていた時期になります。すなわち国産バイオリンの評価が高くなった時期でもあり材料も豊富に確保されていました。このバイオリンの素材はトップ材の詰まった木材、バックの虎杢など上質な素材で作られたのがわかります。古き良き日本の職人製造のよさが伝わります。（バイオリンの製造について）
肝心の音量/音色は、まず　十分ヨーロッパ勢のバイオリンと対等出来るパフォーマンスだと感じます。確かにこのクラスのドイツ製のパワーも魅力ですがこの鈴木580も良く鳴って、音に力があります。バイオリンはただ鳴るだけでは音に力が無く狭い部屋などで演奏していれば響いて気持ち良い感じはいたしますが、ホール演奏を経験すると、音の力に気づき鳴るだけでは小さな音量に聞こえる時がありますが、それは、バイオリンのパフォーマン的な事になります。
試奏して　広がりのある力強いボリュームのある音圧を感じます。音色は、明るめの良質な古いドイツバイオリンみたいな感じで、力強くモダンバイオリンに感覚的には近く、当時の鈴木バイオリン社は良い物を作られていたんだなと改めて感じます。
付属の弓は、刻印は　W.SEIFERT は ドイツ製造メーカーでバイオリンに負けないような扱いやすい弓を選択しています。状態良くリフレッシュし綺麗になっています。弾きやすい弓です。
発表会やコンクールをお考えのキッズの方の使用におすすめのバイオリンです。現在　弦はドミナントを搭載していますが、相性が一番良いと思います。